リスクというと言葉の意味は危険とかマイナスという意味だが、投資、経済学、統計学では、分布のばらつき(標準偏差)のことを指す。
投資におけるリスクとは
リスク大とは
リターンは大きいが、損も大きい。
平均リターンを中心として正規分布の裾野は広くなる。
リスク小とは
リターンは小さいが、損も小さい。
平均リターンを中心として正規分布の裾野は狭くなる。
上図のようにリスクは正規分布(ベルカーブ)という曲線で表される。
この商品を買った場合、一定期間後に、上図の曲線の範囲のリターンが期待され、分布数(確率)が最も高いリターン値が「平均リターン」となる。
リスク小、リスク大 ある商品の比較
投資商品の場合、過去の実績から、たいていは下記の情報が示されている。
・平均リターン 〇〇%
ある一定期間における平均リターン
・リスク 〇〇%
平均リターンを中心として〇〇%の幅で上下に変動する可能性がある。
ある一定期間における価格変動率(分布のばらつき)
手数料、信託報酬なども合わせて考慮する必要があるが、平均リターンが高く、リスクが低い商品が良い商品と言える。
ただし、通常は高リターンになるほどリスクも高くなる。そして、低リターンほどリスクが低くなる。
低リスク、低リターンの代表(リスクフリー資産)
・銀行預金
・国債
高リスク、高リターンの代表
・株式、投資信託
・不動産
・FX、仮想通貨
まとめ
上図は大雑把なイメージだが、米株インデックスの場合、時間の経過とともにリスクが小さくなり、リターンが上がる傾向がある。
期間中に大きな暴落がなく、株式市場の時価総額が上がり、企業の利益が増えていけば、理論的にはこのような傾向になる。
個別株の場合はそのセクターの動向、経営状況、などの個別の影響が大きく、このような傾向にならない場合もある。
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