ポートフォリオの基本は米国株インデックスとし、他に興味のある個別株も所有するというスタンス。
インデックスと個別株はどちらが良いか
資産を分散させて安全をとるならインデックス
インデックスとはそもそも分散を効かせた複数の株式ポートフォリオに投資をするためのツール。
SP500の場合、企業だけでなく、業種(セクター)も分散されているので、ほぼ米国株式全体に投資できることになる。
SP500は米国500社の大企業のインデックスだが、それよりも小さい会社も含めた「VTI」(バンガード トータルストックマーケット)「SPY」などの全米株式インデックスもある。こちらはさらに分散が効いていて安全になるが、SP500よりはリターンが小さくなる傾向にある。特にこの10年間はその傾向が強い。
この理由はSP500は時価総額の荷重平均なので、時価総額の大きいIT株が多く含まれ、ここ20年くらいはこのIT株の好調に引っ張られ値動きが良い。
一方、全米株式は比較的バリュー株も多く含み、利回りはここ20年はSP500より小さくなっている。バリュー株はIT株に対し、ここ20年くらいは負けやすくなっている。
さらに全世界に分散した全世界インデックスというのもある。例えば、「VT」(バンガード全世界インデックス)など。
インデックスは個別株より安全
分散が効いているから安全という話なのだが、インデックスは複数の株を保有しており、そのうちの何社かが破綻しても、価格は下がるがゼロにならない。
そもそも米国インデックスの代表指標であるSP500は厳選されているので、破綻は少ないと思われる。
SP500採用条件は下記
- 本社が米国にあること
- 時価総額が131億ドル(約1兆3,800億円)以上であること
- 4四半期連続で黒字であること
- 浮動株比率が50%以上であること
日本株で時価総額だけざっとスクリーニングしてみたが、日本株の時価総額1.38兆円以上の会社は108社(2021.08.26現在)あった。
トップはトヨタの約30兆円 2位 キーエンス 15.8兆円 3位 ソニーグループ 14.2兆円
スクリーニングした会社を見てみると、だれもが知る有名企業ばかり。
時価総額1.38兆円以上の会社が日本に100社以上あるとは思わなかったが、最近の日本株高で時価総額が増えた会社が多くなったからだろう。
SP500採用条件は時価総額だけではないので、時価総額1.38兆円以上の会社はアメリカには500社以上あるということ。
4四半期連続で黒字である、というのも条件なので、SP500構成銘柄はほぼ全て巨大企業である、というだけでなく、経営状態も良いと言える。
エッジを立たせたいなら インデックス+個別株
結論的にはSP500のインデックスと、全世界インデックスだけで良いと思うが、投資歴が長くなるとインデックスだけでは面白くなくなってくる。
選ぶのが面倒という人であればインデックスだけで良いが、個別株も合わせて買うのが良い。
また、個別株を買うのに抵抗がある向きは、ハイテク企業が多いナスダックに連動した「QQQ」などのインデックスを買ってみても良いかも。
個別株はベタだが、誰もが知っている大企業を買うのが良いかと。
「今後の投資方針」でも書いたが、私も米国の個別株を持っている。
以前は、いわゆる高配当バリュー株ばかり買っていたが、ここ数年はグロース株(テック株)も買うようにしている。
グロース株と言っても、配当をわずかでも出している会社だけにしている。
私が最近買い始めたのは、純粋なハイテク株ではないが、ここ最近半導体不足が言われているので台湾の半導体ファンドリーの「TSMC」のADR(外国籍株式)を買っている。
米国個別株は今後もっと勉強して、もっとマニアックな銘柄も買って行きたいと思っている。
まとめ
初心者であれば、インデックスのみで良いと思う。慣れてきたら個別株も別に買ってみるのが良い。
例えば、SP500のインデックスをすでに持っているのでであれば、SP500構成銘柄の上位トップ3のどれかを買ってみる、というのはどうだろうか。アップル、マイクロソフトとかをとりあえず買ってみて、動きを見るだけでも勉強になる。
ネット証券のウオッチリストに入れておくのも良いし、勉強するのも大事だが、実際に買うことで、さらにその会社や業界について勉強するようになるので、興味があれ会社があればとりあえず少額で買ってみるのが良い。
私の場合、ウオッチリストに入れておいてもあまり見ないので、意味がないことが多い。
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