配当についての考え

 私は配当が好きなので配当のメリット、デメリットと配当と並んで株主還元の方法としてなじみのある、自社株買いについても合わせて書いてみた。

配当のメリット

・一度受け取れば使い道は自由。
 同じ会社を買い増しても良いし、他の会社を買っても良い。
 株ではなく自分の欲しいものを買っても良い。

・米株であれば、よほど業績が悪化しなければ減配はめったにない。(日本株はこの限りでない)
 むしろ、優良企業は年次ごとに増配する会社が多い。
 気分的に定期的に配当(現金)がもらえるというのは実にうれしいものだ。

・米株に限らないが、配当を出し続ける会社は、一定以上株価が下がらないことが多い。

※ちなみに関係ないが、日本株は年に1回、または2回の配当であるが、米株は四半期ごと年4回配当される。

配当のデメリット

・受け取る配当に対し税金がかかる。

・経営者にとっては手持ちの現金が減るので、事業への投資機会を損失する可能性がある。
 将来的には利益拡大が減速し、株価が上昇しにくく可能性がある。

自社株買いについて

・合理的に考えれば自社株買いが最も良い株主還元の方法なのかもしれない。
 株価が上がるだけなので、売却しなければ税金もかからない。

 ただ、将来にわたり、上がった株価を維持、またはさらに上昇させられるか、という問題がある。

 また、経営者がストックオプションを持っていて退任間際に自社株買いを実施して、株価を上げて退職金代りに大儲けする、ということは良く行われる。

・株主にとっては自由が少ない。
 株主の考えによるが、うれしさは配当の方が大きいと思うがどうだろうか。 

※関係ないが、日本では自社株買いはアメリカより少ない印象がある。

まとめ

 私の考えは「経営者をあまり信用できない」ということだ。
(↑「経営者を使用できないなら株式投資なんかするな」という至極まっとうなツッコミは無視。まあ聞いてください。)
事業で得た利益をさらに伸ばすための投資をおこなうなら良い。

 起業したばかりの資本が薄い会社は配当を出す余裕がないのも分かる。

 だが、会社が大きくなると、利害関係者が多くなり、利益拡大と関係ないところに資金を使うことも多くなる。例えば、豪華な社屋、プライベートジェット、社員への過剰な福利厚生、経営者への天文学的報酬など。

 ある程度の規模の会社になったら、資本、人材、設備などは充実するので、投資機会も減ってくる。そのような時期になったら経営者は投資を怠ってはいけないが、配当を出して株主に還元した方がよいと思っている。

 あと、高い配当性向(純利益に対し70%以上 数字は私見)の配当を出している会社は今後の成長をあきらめている可能性がある。例えばインフラ系、食品系など。なので、株価は上昇しにくくなる。

※主旨とは関係ないが、あくまで私の印象として、
 ・日本株の配当性向(純利益に対する配当の割合)が高い企業で40%くらい。20%前後が大多数。
 ・米株だと多いところで80%くらい。平均では30%くらいか。
 ・いわゆる米のグロース株(IT株とくくってしまっても良いが)は配当を出さない会社が多い。

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