自宅も不動産投資 20210813

不動産

 私は自宅も不動産投資だと考えている。

 持ち家か賃貸かという問題だが、持ち家は自分が家主であり店子である、という考えなので、私はどちらでも同じだろ、と思っている。
 しかしながら、この論争は永遠のテーマなのだろうか。未だに論争が絶えない。

持ち家のメリット

・賃貸よりは広い家に住める。
 持ち家を選ぶ一番合理的な理由は多分これだろう。
 家族が増えて一人一部屋を想定すると、同程度の持ち家と比べると賃貸だと家賃が高くなる。
 そもそも広さに余裕のある賃貸は少ない。

・現金一括なら家賃を払わなくて済む。またはローンが終われば、自分の資産になる。
 持ち家/賃貸論争の主要テーマだが、これは考え方次第。

・その家に用がなくなれば、売却か貸し出すかを選べる。

・所有欲、見栄が満たされる。
 私にはない感情だけど、理解はできるし、一般に言われていることなので。

・リノベして自分の好きに出来る。
 最近は賃貸でも自分でリノベできる物件が増えている。

※どうでもよいが英語ではリフォームと言わず、「renovation」というらしい。

 もっとどうでもよいが英語で「reform」は「改革、改正」といった意味。
 日本語の増改築=リフォームの語源はもともとは「re-home」だったそう。和製英語。

持ち家のデメリット

・日本ではほとんどの不動産価値は年数が経つと下がる。上がるのは都心中心部のみ。
 何十年か後に売却を考えても戸建なら上物の価値はゼロ。土地代のみの価値となる。
 土地も下がり続けている。

・引越すときに面倒
 売却/貸し出し どちらにするにしても手続きが面倒になる。
 また、広い持ち家に長く住むと物が増えるので、引越代も高くつく。

・家族構成の変化に対応しにくい。
 賃貸であれば、子供が独立した場合、コンパクトな家に引越せば良い。

賃貸のメリット

・嫌なことがあったり、嫌な隣人がいたらすぐ引越せる。
 結婚、転勤、離婚など重大イベントがあったらすぐ引越せる。
 これが賃貸の最大のメリットだろう。

・設備類が壊れても負担なし。家主が直してくれる。

・持ち家より立地を選びやすい。
 駅や商店街の近くには賃貸物件が多く、家賃は高くなるが選択肢は多い。

賃貸のデメリット

・持ち家と比べると狭い。
 家賃と同額のローンを払えば賃貸よりは持ち家の方が広い家に住める場合が多い。
 頭金をどの程度入れられるかによるので、これも考え方次第か。

・設備類の質が落ちる。
 給湯器、クーラーなどの設備の能力が低い場合が多い。
 サッシ類、建具類も持ち家より安っぽい。
 設備に不満があっても、勝手に買い換えられない。
 家主に許可を取れば変えても良いが、出ていくとき置いて行かないといけない。

・建屋の質が落ちる。
 持ち家より壁の防音性能、断熱性能などが落ちる。
 集合住宅だと差がより大きくなる。 

まとめ

 どちらもメリット、デメリットがあり、それらを考慮して自分で判断できれば、私はどちらでも良いと思う。
 住宅を選ぶのは、何を取って何を捨てるかの判断になるので、ある程度の妥協と譲れない価値基準が必要だ。 

 ただ、持ち家でも賃貸でも新築は避けた方が良い。新築プレミアムは非常に高くつく。どちらも20~30%は高いのではないだろうか。

 あと重要なことで、一般にあまり語られていないが、新築物件の価格というのは建物の価値から決められるのではない。サラリーマンが銀行から借りられる額から価格設定されている、ということは頭に入れておいた方が良い。
(タワマンとかの超高級物件は別。購買層が違う。)

 といっても売価が初めから決められている商品は住宅だけではない。大量生産される多くの製品の価格設定は売価ありきだ。工業製品全般、加工食品、缶ジュース、缶ビール、衣類 挙げればほとんどがそうだ。(住宅はちょっと取りすぎでないか、と思うが)

 一般の新築住宅の原価はすごく低く、利益が大きい。このことは大手住宅メーカーの高給と好業績を考えれば明らか。

 親からの援助などで、よほど大きな頭金がなければ、サラリーマンの新築物件の住宅ローンは現代の奴隷契約に等しい。年収の5倍までなら借りられる、などという、金融機関の言い分は非常に危険で無責任だ。 

↑ この記事で一番言いたいことです。

 単身の間は賃貸、結婚して子供が大きくなって手狭になったら持ち家が一般的な考えだけど、私もそれが良いのかなと思う。ただし、繰り返すが持ち家は中古物件に限る。

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